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私が走り始めた理由とミドルエイジ・クライシス。

ようやく暖かくなってきので、数ヶ月ぶりに朝ランを復活させた。朝5時すぎに起床。水を飲んで身支度をして、ゆっくりと走り始める。走っているあいだに、うす暗かった景色が次第に明るくなる。朝日を浴びながらの40分=約5km は、「気持ちいい!」という言葉以外、相応しい言葉が見つからない。それくらい気持ちがいい。

 

そもそも私が「走りたい」と思ったのは、リアルに “ミドルエイジ・クライシス” を感じるようになったから。『若くはないけど、気持ちだけは若いんです!』なんて若い格好をしていても、身体は正直。子どもと一緒に走ってもすぐに息切れ。30代のころと同じ量を食べてるだけなのに、食べれば食べたぶんだけ体重が増える。健康診断でオールAなんて当たり前だと思ってたけど、いまとなっては夢のよう。書き連ねたらきりがないくらい、色いろなものごとに曲がり角を感じるようになった。

いまが人生の折り返し地点だと言うのなら、あと半分の人生も好きなことをして元気に暮らしたい。それだけだ。

 

30代までは、走る=全力疾走。息切れするくらいのスピードで走っていた。でも、ミドルエイジの私にそれは無理。部活で真っ黒になっていた高校時代とは違うのだ。身のほどをわきまえ、会話ができるくらいのゆっくりペースで走ってみる。すると、案外走れる!2Kmから3Km、5Km、10Kmと少しずつ距離を伸ばしていく。

アプリを使って計画をたて、それに沿って練習をして走った神戸マラソンでは、目標タイムをクリア。想像していたよりも楽しかった。気持ちよかった!

 

マラソンやランニングにハマる人が増えている理由も理解できた。日々の練習の積み重ねがすべて結果に出るのだ。やればやるほど走ることに慣れて長距離を走れるし、タイムも伸びる。人生をマラソンに例えることも多いが、練習過程も含めて『人生はマラソン』だ。きちんと計画を立てて、ひとつずつこなしていけば必ず成果につながる。きちんと計画を立てていても、雨が降ることもある。仕事が忙しくなりすぎて練習が出来ないこともある。走り込みすぎて膝を痛めたりもする。気が乗らない日だってある。

 

寒い冬のあいだにサボったら、ぜい肉が増えた。数ヶ月前まで楽に走れていたペースだと、息切れしてしまう。日々の積み重ねは、やっぱり結果に出る。

 

『人生はマラソン』なのだ。